株式投資と聞くと、リスクが気になってなかなか踏み切れないという方は少なくないのではないでしょうか。
そういった方は、リスクというと危険なものだと認識されているかもしれませんが、実は、投資の世界においては、リスクとは必ずしもネガティブなものではありません。
すなわち、リスクとは不確実性であるという意味であり、その中には投資した銘柄が値上がりするというポジティブな意味合いも含まれているのです。
投資をしない限り、値上がり益を獲得することは絶対にできないので、リスクはリターンを得るためには避けては通れないものであると考えておいて良いでしょう。
では次に、株式投資におけるリスクについて、より詳しく見ていくことにしましょう。
株式に関するリスクには、大きく分けて価格変動リスクと信用リスクの2つがあります。
このうち、価格変動リスクというのは、文字通り、株価が変動するリスクです。
証券取引所に上場されている株式であれば、取引時間中は価格が時事刻々と上下しているため、タイミングを見計らって売買することによって、リターンを得ることが可能になります。
もう一つの信用リスクというのは、株式を発行している企業が倒産してしまうというリスクです。
発行主体となる企業が倒産してしまうと、株式の価値は著しく毀損してしまいますが、上場している企業であれば余程のことがない限りはそう簡単に倒産することはありません。
明らかに業績不振に陥っている企業に投資する場合でなければ、信用リスクをそこまで気にする必要はないでしょう。
ここまで、株式投資におけるリスクについて見てきましたが、そうは言ってもリスクを取るのは心配だという方もいるかもしれません。
そういった方は、リスクはやり方次第で低減できるということをぜひ知っておくと良いでしょう。
リスクを低減するための方法はいくつかありますが、もっとも簡単なのは投資する銘柄を分散させるというやり方です。
1つの銘柄だけに投資している場合、その銘柄の企業が大きく値下がりすると、その影響を大きく受けますが、10銘柄に分散投資していれば1銘柄が値下がりしても、他の銘柄の値上がり分でカバーすることが可能です。この分散投資という概念は、投資理論においても確立された考え方となっていますので、もしリスクを抑えて投資をしたいという場合には、積極的に活用してみると良いでしょう。
なお、自分だけで投資する銘柄を見極める自信がないということであれば、プロである投資顧問のアドバイスを得るというのもリスクを低減するためには有効です。